■朝鮮戦争開戦71年を迎えて思うこと

会員の主張・小論
岩手県本部 会員の主張・小論  令和2年12月28日

朝鮮戦争開戦71年を迎えて思うこと

会員名 T・N


 今年は、朝鮮開戦から71年になります。金日成の共産主義勢力と国連軍との戦いの朝鮮戦争の中で日本人の戦死者がいたという事実について改めて考え、正しく認識したいものである。

 現在、朝鮮戦争で戦った17か国(交戦国)の国連軍の中に日本は数えられていない。がしかし、支援物資提供国33か国の中には数えられている。
朝鮮戦争では、多数の日本人が戦車揚陸艦や輸送船団の船員として戦場に赴き、死傷している。

 1950年10月2日から12月12日の間に海上保安庁が4個掃海隊を組織して派遣。第七艦隊司令官の命令のもと、元山、郡山、仁川、海城、鎮南浦の各掃海に従事したという事実が記録されている。永與湾の元山港付近を掃海していた第2掃海隊5隻のうち1隻が触雷し、行方不明者1名(中谷坂太郎氏)、重軽傷者18名を出す事態が起きている。

 71年が過ぎた現在、朝鮮戦争での日本の貢献は日本国民の中ですら認識されずにきているのは誠に残念である。韓国の戦争を支援したのにかかわらず、また71年前の李承晩大統領から脈々と続いている日本への批判は現在ひどくなっている。また一方的に制定した李承晩ラインのため、島根県の竹島は韓国の民兵義勇守備隊に占領されてから、現在は独島として韓国軍に実効支配されたままである。一方的に韓国側に拿捕され、3,929名が抑留され、44名が死傷したことすら知らない日本人が多い。

 日本国民に対し、事実を踏まえ、早急に正しい近代歴史教育を行うべきである。現実に即していない憲法改正の必要性も自ずから理解されることになるはずである。