ロシアがウクライナの侵略に成功すれば、次に来るのは恐ろしい世界。

会員の主張・小論
岩手県本部 会員の主張・小論  令和4年6月7日

ロシアがウクライナの侵略に成功すれば、次に来るのは恐ろしい世界。

J・


かつての満州へのソ連軍突然の攻撃は、殺戮、略奪、強姦と非道を超えたすざましいものだった。それについての多くの記録が残っている。
プーチンのウクライナの侵攻の仕方も嘘と謀略、正に非道を超えたもの。
それがロシアの体質かと思うとぞっとする。こんな国は国連の常任理事国
の資格はない。

 承知の通りソ連の74年続いた社会主義は1991年に終わり、その時に、ウクライナは独立国となった。ウクライナは1,240発の核弾頭と176発の大陸間弾道ミサイルの核兵器を持っていた。(グレンコ・アンドリュー)
 ウクライナは実は世界第三位の核保有国でもあった。これを問題としたのはロシア、イギリス、アメリカであった。この国の圧力の下に核を放棄し日本と同じように、〝非核三原則″を守って来た。前述の三国はウクライナの安全保障を守るという約束をし、それを〝ブタペスト覚書″(1994年、12月5日)に署名し、記録した。

 ところが、何と2014年ロシアはクリミアに侵攻し、更に2022年にウクライナ本体にまで侵攻したということである。ロシアという国は、レーニンに続くスターリンも国との約束、国際的ルール守らないことでは同じ体質であった。またプーチンも正に約束も道理、ルールも無視、やりたい放題。

 プーチンの目指すところは「ロシアの唯一の道は強い国であることだ。」続いて「欧米によるウクライナへの相次ぐ武器供与は、事態の更なる不安定化をさせ、人道危機の悪化を招く。」平気で〝人道″という言葉を使える無恥には恐ろしささえ感じる。

 しかし、このロシアのプーチンに同調している国がある。ベラルーシ、中国そして北朝鮮、いづれも独裁国家だ。これらがその中核の国家となる。ロシアと中国は隣国。ロシアには中国が必要な食糧、エネルギー源は豊富である。両国はますます相互依存の関係になりやすい。
若し、ロシアがウクライナ侵攻に成功し、それが国際的に黙認されたら、中国も北朝鮮も当然ロシアと同様のことを開始するだろう。
核は他国の攻撃の為に相手を脅す必須の武器になるのである。
世界は独裁国家群と自由主義国家群との2つに分かれ新しい対立が誕生することは明白である。これが目前ということだ。

 地球上で1年間での人口増は8,000万人。いづれ食糧、エネルギー源が不足しやすく、対立も起きやすい。これは日本人にとっても大課題でもある。2050年は地球人は100億人の予測もある。

 日本人は余りに国防意識が低すぎる。今起きつつあるこの大きな潮流を見過ごしてはいけない。だから、決して、ロシアによるウクライナ侵攻を成功させてはいけないのだ。 

J・K(終)   

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