日本建国以来2600有余年とされるわが国「建国記念の日」がまいりました。
戦後の日本を占領していた連合軍総司令部(GHQ)の意向により「紀元節」から「建国記念日」へと名称が変わったこの日、日本ができたことを祝い、大切に思う気持ちを育む願いを込めて、あえて今、大きな不安がよぎる昨今の世情を見つめたいと思います。
なぜ日本だけが「軍隊を持っていけないのか。戦没者を慰霊してはいけないのか。憲法を変えてはいけないのか。建国を祝ってはいけないのか。国歌を斉唱してはいけないのか。国旗を掲揚してはいけないのか。愛国心を持ってはいけないのか。うその歴史を強要されるのか。やっていないことを謝罪しなければならないのか。」・・。元海上保安官の一色正春氏の書であります。
氏は、2010年9月、尖閣諸島中国船衝突事件の真相を公表しない政府に対して、中国漁船衝突を事実と映像を投稿した方であります。当時の私はドラマでも見るように、吉田松陰いわく「かくすればかくなるものと知りながら己むに己まれぬ大和魂」などとやじ馬程度に受け止めていました。
しかし、この一色氏の書を読むに及び、自分の受け止め方に恥じるばかりです。そういえば近頃では、反日無罪と言う言葉も見受けられます。何とも、余りにも自虐史に陥った感覚ではないかと思うのです。
折も折、日本が目指す新潟「佐渡島の金山」の世界文化遺産への推薦を見送るという報道がありました。これは韓国の主張、戦時中に朝鮮半島出身者らへの「強制労働」があったなどと言う言いがかりに屈した形ですが、佐渡金山は江戸時代の歴史文化です。韓国への配慮なのか、単なるお人よしなのか。その後一転して推薦することになりました。
今日本は飛躍的成長を遂げて世界第3位と言われる経済大国になっています。しかし、このような国家軸の無い乱れ様はどうしたのでしょう。翻って、あの熱病的に広がった東京オリンピック開催反対運動に比して、人権破壊とも言われる中国の開催には一言も叫ぶことのない、いわゆる人権派諸氏。はたまた、4年間で道交法違反12回、免停4回をしてたくさんでしょうか、とうそぶく元都議会議員の無見識さ。日本人の努力目標、目指したい道しるべなどが崩れ行く世情。私はわが国の長い歴史、伝統と文化によって育まれた、日本人が共有する価値観や規範を失わないようにしたいと強く願い、2月11日を迎えたいと思います。
日本会議岩手県本部
初代会長 I・K