平和ボケのツケが来た

会員の主張・小論
岩手県本部 会員の主張・小論  令和3年5月4日

平和ボケのツケが来た

Y・H


 今、不思議に思うことがある。コロナ禍のことであるが、中国から発生し、世界に拡大し、かってない惨禍をもたらしている。わが国でも一年延長したにもかかわらず、オリンピック開催が可能か否かまで追い詰められている。素朴に思うのだが、我が国の「医学医療」は世界の最先端を行きトップクラスだと信じてきたのに、なんと先進国の中で最もワクチン接種が遅れていることである。

 その理由については第一に自国でワクチン開発ができなかったこと、第二として、政府はワクチン輸入は心配がないと思い込み楽観していたこと、第三に、世界の祭典オリンピックを成功させるため、コロナ禍から日本を助けるためワクチンを優先して日本に送ろう、という国や団体が全くなかったことである。

 この第一~第三に、共通しているのは、我が国に国家の安全保障という大切な根幹が欠如していることにある。世界は自国の生存、安全の最優先が鉄則である。自国を後回しにして、日本にワクチンを送るなどとは決して考えない。

 さて、政府自民党を常に批判し、些細な本質ではないことでまで出して国会審議を遅らせ、混乱させ、それが政治だと誤信している野党。かつ、マスコミも批判することが正義だ、使命だと誤信しているが、どの各社もこの問題を批判せず、黙視している。本来なら、歴代の首相、厚生大臣の「不作為」の罪と責任を問うべきである。国の保護を受け高収益を上げている製薬会社、国の安全を脅かしていると感じつつ、国の将来をよりも自社の利益を優先してきた財界の姿勢をも問うべきでしょう。野党、マスコミがこれらの問題を黙視している理由は、これを追及していくと彼らのタブーである「安全保障」という国家的課題に行き着くからである。政治家、業界、マスコミすべてに、平和ボケのツケが来たのである。

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