■日本の固有の領土 尖閣諸島を守れ

会員の主張・小論
岩手県本部 会員の主張・小論  令和2年12月3日

日本の固有の領土 尖閣諸島を守れ

  会員名 T.H


 私たちは、国の安全を高め世界の平和貢献を目指すものの一つとしており、例えば尖閣諸島問題にも取り組んできた。
 尖閣諸島は沖縄県石垣市に属しており、石垣島から170キロ、中国大陸から330キロ離れている。魚釣島、北小島、南小島、久場島、大正島の五つの島と、3つの岩礁から構成されている。

 中華人民共和国は、1970年代に入るまで、尖閣諸島が日本の領土として認めていたが、1971年になって中国の固有の領土だと主張し始めた。中国は70年代末から武装公船や漁船の大群を送って、尖閣諸島を含む領海や、接続海域に侵入することを執拗に繰り返してきた。

 世界のどのような国であっても、隣国から脅かされている国境に軍を配置するのに、日本の世論は尖閣諸島に自衛隊を駐留させることを拒んできた。
 日本政府が「中国を刺激しないように」、石垣市に職員も含めて、日本国民の尖閣諸島への上陸を禁じている。なぜ、自国の領土へ上陸してはいけないのだろうか。
海外では、尖閣諸島へ日本国民の上陸を禁じているのは、領土主張に自信がないからだと、誤解している。

 8月に河野太郎防衛大臣が記者会見の席で、東京新聞の記者から新型ミサイルを配備するのに当たって、「中国と韓国の了解は得ているのか」と質問されて、当然のことに、「中国や韓国の許しを得る必要はない」と答えている。
 日本はまさか、中国や韓国の属国ではあるまい。私は背筋が寒くなった。他の国であったら、このような非常識な質問が出るはずがない。

 アメリカ占領軍が強要した現行憲法が日本の安全と独立を「平和を愛する諸国民の公正と真義に信頼して」(憲法前文)委ねると定めて、この国を夢遊病者にしている。口だけで平和を唱えるのは、簡単だ。

 今後、国際情勢がいっそう流動的なものになろう。平和を守る実践がともなわなければ、日本が滅びてしまう。国民の一人一人が、一刻も早く欠陥憲法を改正して、この国の幸せを守る責任感と気概を持たなければならない。